遠い遠い昔のインドのこと・・・
素晴らし~いお話しをして下さる
お釈迦さまという方がいらっしゃるという。
その方のお話を聞きたい!
その方に一目お会いしたい!
・・・と、インドの国の端々から
多くの人がお釈迦さまを訪ねました。
でも時すでに遅し。
お釈迦さまはお亡くなりになられていました。
当然、訪れた人々は
いつもお釈迦さまを見ていた人達に
お釈迦さまってどういう人でしたか?
どんなお姿でしたか?
・・・と尋ねられ、見ていた人達は説明しました。
それが今日に伝わる三十二相八十種好(さんじゅうにそうはちじっしゅこう)という、お釈迦さまのボディの特徴と80種類の細かい動作の計112の記録です。
そこにお釈迦様の足裏のことも詳細に記されているのですよ(°∀°)b
それを聞いて、お釈迦さまに出会わなかった人達は
そのお姿を一所懸命に想像しました。
そして、そのお姿を形にしてみたい!
見ていた人に、形にしてください!
と頼んだかもしれませんね。
人間って何でも具現化したくなる生き物。
そこが他の生き物との大きな違いです。
でも、見ていた人達は
畏れ多くて造形することはできない・・・
と思ったことでしょう。
そこで、在りし日のお釈迦さまの姿として
これがお釈迦さまの足跡だよ
ここが説法をされた石だよ
この菩提樹の下に座ってられたんだよ
って、足跡やお座りになった石や木を
拝むようになったということです。
キリスト教も十字架を表現しながら
キリストの像をあらわさず、
十字架をシンボルとして拝むようになったように・・・
佛足石(ぶっそくせき)
つまり、それはお仏像を造ることも畏れ多く思っていた時からの
想像を広げる心のシンボル・・・
足跡の上に、あなたはどんな心を想像しますか?
(参考文献:「ほとけの姿」西村公朝著)
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